| 2008/06/19 | 想いすれ違い・・・? |  | by 大作 光子 |
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昨日,ある先輩と話をしていて,もしかしたら私の認識は間違いだったのかも
しれないと気づかされました。
先日の日曜日にスリックではミーティングをして,
今年の夏のワークキャンプについて話合っていました。
スリック活動の重要な意義として,学校図書館について学ぶ大学生と現職の先生方と
ともにこれからの学校図書館の発展,ひいてはこども達の未来について考えることがあります。
そのための支援のかたちとしてできることを,大学生の立場なりに考えてきたつもりでした。
でも,もしかしたら十分にそれは現職の先生方に伝わっていないのかも知れません。
もしかすると単にこの活動は,大学生の研究業績のためではないかと思われることも
あるのかもしれません。実際にはみんな本業以外のことに時間を割いて完全な手弁当で
しているにも関わらず,想いが伝わっていないとしたらそれはどうしてなのか。
傲慢に考えるのではなく,今一度謙虚になって相手のことを考えると,
答えはおのずと出てくる,とてもシンプルなことだったように思います。
例えば,私は学会での発表や研究論文にまとめるなかで,現職の先生方と一緒に
作業することが,その先生の学校での価値を高めることにつながるのではと考えて
いたところがあります。
でも,実際には学校図書館現場で先生が学校管理職等に認められ,
専門職としての地位向上に貢献するには,どれだけ優秀な論文を書いたかではなく,
どれだけそこにいるこどもたちの”学び””喜び””愉しみ””苦しみ”"悩み"に答えて
あげられたかということなのだろうと,昨日お話した先輩から教えられたように思います。
確かにそうだと思いますし,逆に私たち大学生/研究者の立場ではどんなにこのような
社会貢献な活動をしていても,研究がきちんとできなければ専門家として
認められないことと同様です。
お互いがこの役割分担についてどれだけ話し合えて,理解し合えていたのか,
十分であったはず・・・と言えるほど自信がありません。
これまで2回開催された夏合宿ではコンテンツ制作だけでなく,
休み時間や夕食(BBQ)中やそのあとに議論したりもしてきました。
しかし,これから息長くこの活動を続けていきたいと思いますので,そのためには
単なるカタチだけの協力ではなくて,”想いが伝わりあう”共同関係でありたいと願っています。
・・・ということで,今年から夏合宿は「Summer Work Camp」と題して,
真正面から「大学で学ぶこと」「学校図書館で働くこと」をはじめとした議題を
みんなで考えたいと思います。お互いの立場,役割,専門性を理解しあうことで,
おのずとスリックがこれから取り組むべき方向性が明確になると思いますし,
気持ちがブレずにこれからも猪突猛進できるような気がするのです。。。
それこそ,真のSLiiiC=School Libraries Communication Collaboration Combinationに
つながるはずですよね。
今は遠く卒業されたみなさま・・・メールでこの日誌も受け取って読んでいただけて
いるかと思います。今年の新人2人はかなり強力なジョシです。
これからも二人の活躍をお楽しみに。すぐこの日誌にも登場してくれることと思いますよ。