東京学芸大学附属小金井小学校 (2008年2月見学)

学校概要

東京都小金井市にある東京学芸大学の附属小学校

小金井小学校webサイト

学校図書館概要

スペース:154㎡(2教室分)
貸出:年間約6万冊
蔵書:約1万8千冊
<職員>
司書教諭(担任と兼務)1名
図書館司書1名

授業の概要

<活動の目的>
6年生が卒業時に下級生へ読書を薦める活動として、また、その成果をポスターにして残して欲しいという図書館の願いと、子どもたちにブックトークをつくらせて読書の幅を広げたいという担任教諭の願いから、2学期から3学期にかけて、じっくりと取り組んでもらいました
<ブックトーク作成の条件>
1)読み物(主に9類)だけで作らない。なるべくいろいろなジャンルから選書する。
2)読み物(主に9類)を最低1冊は入れる。
3)タイトルは単語にしない。聞いた人が読みたくなるような工夫をする。
4)つなぎをみつけて、トークの順番を考える。(トークメモの作成)
5)ポスターは永久保存版として、美しく、ていねいにしあげる。

<活動の経過>
ブックトーク交流会の本番は、2008年2月25日に2時間続きで行いました。
宮沢賢治の読書発展として物語を集めて深く読み込み、ポスターにまとめた5年3組と、数ヶ月にわたりさまざまなジャンルから選書し、つなぎを考えてトークした6年2組との〈異質の出会い〉は双方が驚きだったようです。ともにブックトークを作ったからこそ、相手の選書の工夫や読みの深さがわかり、よき聞き手になっていました。
「ブックトークは1つひとつの本を紹介するだけではなく、自分が選んだ本から学んだことを、本を紹介しながら伝えていくのだなと改めて思いました。」という6年生にとって、ブックトークは教科の枠を超え、それまでに学んできた様々な学習の集大成にもなったようです。

<授業実践後>
本授業実施の翌年、この交流を経験した5年3組は最上級生となり、当時作ったブックトークを下級生へ聞かせました。(読む)ことから(聞き手)を意識して(語る)ことへ。(聞く)ことからまた(読む)ことへ。これらの読書活動は図書館だけでも教室だけでもできませんでした。当時の6年2組担任の大塚健太郎教諭と5年3組担任の青山尚司教諭の指導に感謝しています。 司書 中山美由紀

校内授業見学会での様子

活動内容 画像・映像

1.本時の説明

司書の中山先生から,本時間のブックトーク交流会の説明を受ける。

本時の説明

2.ブックトーク本番

まずはじめに5年生から6年生へブックトークを行う。続いて,6年生から5年生へのブックトークが行われました。

 

ブックトーク本番

3.ブックトークの様子<動画でご覧ください>

 

4.生徒の振り返り

交流を終えた児童は全体で,活動の振り返りを行いました。司会も児童が担当し,マイクを握って恥ずかしそうな様子も見受けられながら,感想を伝え合いました。

生徒の振り返り

見学者感想

大作 異年齢間の交流では,これまで絵本の読み聞かせが行われていることを知っていましたが,ブックトークは初めてでした。また,グループになって5年生と6年生がトークを通した交流を行うことは,双方にとってよい刺激になったことと思います。この取り組みは,司書の中山先生が日頃から先生方と連携して活動していたことが上手くリンクした結果だと思います。これを契機として,本を通した交流がますます活発に行われることに期待しています♪