梅雨の季節，いかがお過ごしでしょうか？

さて，梅雨の晴れ間の６月１５日（土），SLiiiCは「学校図書館キホン講座　パート６」で，神奈川デビューを果たすことができました。

「学校図書館キホン講座」は，学校図書館問題研究会（学図研）神奈川支部主催の講座で，小・中学校で初めて学校図書館の仕事をすることになった，という初心者を対象としたものです。第６回目にあたるこの日は，会場となった藤沢市立片瀬中学校図書館の見学の後，特別企画としてSLiiiCがアニマシオン，ワークショップ，ブックレビューサイトのデモンストレーションを担当しました。

当日の様子を写真を交えながら簡単にご紹介したいと思います。

（なお，この日誌はSLiiiCサイト上にアップされると共に，メーリングリストで配信されますがメールには写真を添付していません。お手数ですが写真はSLiiiCサイト http://www.sliiic.org/  でご覧ください。）

１．片瀬中学校の学校図書館専門員・伊藤尚子さんのお話

会場校の学校図書館についてご紹介くださいました。
印象的だったのは，「かたせ・にこにこ広場」とのコラボのお話。毎週行われている乳幼児と保護者向けの集まりに，年に数回だけ，この学校図書館を会場として提供，図書ボランティアさんたちが読み聞かせをされているとのことでした。

大きな窓が印象的な明るい学校図書館で，壁面書架は梯子を設けて，少ない壁面を最大限に活用する形になっています。引き戸をあければ，お隣はパソコン室だそうです。

３．SLiiiC企画１：アニマシオン体験

『読書へのアニマシオン75の作戦』(Ｍ・M・サルト著　柏書房）を紹介した後，「作戦63　一緒のほうが，うまくいく」を体験してもらいました。

これは、書名・著者名・引用文を１枚ずつのカードにしたものを用意し，一人一枚ずつ配布，同じ本の仲間を探して三人組になってもらうゲームです。最近映画で話題になったあのフランス文学作品，ルートくんの登場する本屋大賞受賞作，ハイファンタジーの金字塔など，古今東西の名作を登場させましたが、梯子を使って現物確認するチームもあり、どの作品も見事に完成。参加者のみなさん、さすがでした。

４．SLiiiC企画２：ワークショップ　あなたの／わたしのしりたいこと

１）アニマシオン作戦63でできあがったグループ単位で，話し合いをしてもらいました。お題は，学校図書館で仕事をしている中で「あなたの／わたしのしりたいこと」

２）話し合いの結果をグループごとに発表してもらい，聞いているグループは，その発表の中で自分が大事だと感じたキーワードをメモパッドにどんどん記入。

３）すべてのグループの発表が終了したら，記入されたメモをホワイトボードに貼っていきます。共感を得たキーワードは当然たくさんのメモが集まります。

４）キーワードをその場で大急ぎで整理してみると…

　（１）教員，ボランティア，図書委員，子どもなど，他者との関係性・コミュニケーションに関するキーワードが最も多くあげられていました。

　（２）選書・分類・廃棄・ブックトーク・オリエンテーションといった　学校図書館で仕事をする上でのノウハウに関するキーワードも多くあげられていました。

　（３）予算や勤務の形態についてのキーワードもありました。

５．SLiiiC企画３：ブックレビューサイトのデモンストレーション

ブックレビューサイト・ブクログ　http://booklog.jp/　について簡単に紹介し，

調布市の学校図書館専門職員の間で，ブクログを使って情報共有を行っている例を紹介しました。

当日中継したツイッターは、こちら http://togetter.com/li/518788  をごらんください。

神奈川県の学校図書館で仕事をしてきた先輩たちが，新しく学校図書館で仕事をすることになった人たちを，やさしく・力強く支える「学校図書館キホン講座」は，とても素晴らしい活動で、今後もますます必要性が増してくるのではないかと思われます。今回SLiiiCがこの活動に協力する機会を与えていただけたことに、深く感謝します。

なお，SLiiiCでは，今年９月に実施するサマー・ワーク・キャンプ２０１３で学校図書館問題研究会神奈川支部さんとのコラボ企画を予定しています。

詳細はこちら。http://www.sliiic.org/index.php?page_id=270

申込はまもなくスタートします。どうぞご参加ください。